第65回写真展 She’s Back in Town!

国際交流の仕事をしている関係で、来日する人の受け入れやお世話をさせていただいているが、時には、ホームシック、カルチャーショック、適応障害等、いろいろと頭の痛いこともある。しかしながら、「苦あれば楽あり」とはうまく言ったもので、若い人たちとの交流は楽しい。私自身、海外で長年お世話になっているのだから、いつも「少しでもお返しできれば」と思っている。

ジャッキーは、今までお世話してきた若者の中でも、特に優秀で可愛い人だった。もともと日本語が堪能で、日本文化に大いに関心を持っていたが、さらに理解を深めようと努力を怠ることはなかった。そんな彼女から多くのことを学んだ。そして、彼女が素晴らしいところは、自分から進んで人とかかわりを持とうという前向きな姿勢と信頼感だ。勝手の違う国で委縮せず、新しいことにチャレンジするのは、どれほど勇気のいることか、私自身よく理解しているつもりだが、ジャッキーは、誰かから声をかけてくれるのを待つのではなく、自分から人の輪に入り、どんどん人間関係を広げていった。日本にいる間、多彩な趣味を通して、多くの人間関係を築き、同時に、自分を見失うことはなかった。そんな彼女が約1年ぶりに、弟アレックス君を連れて帰ってきてくれたのだ。まるで、空気が明るくなったような気がした。

早速、歓迎会(お帰りなさい & Welcome パーティー)を開いたが、彼女の多彩な人脈に驚いた。洋裁や着物リフォームを習ったり、日本のお惣菜クラス、そして、日本語の勉強と、実に人間関係が面白い。アニメが大好きで、自分でコスプレの衣装も作ってしまうほど器用で多才だ。そして、女木島を訪れたことがないと聞いたので、小さな赤いフェリーに乗って瀬戸の島めぐりをすることにした。(※本人に写真の協力とブログ掲載の許可をいただいています。)

女木島のモアイ像の前にて一休み。

ちょうど、女木(めぎ)・男木(おぎ)、両島で映画「めおん」(※小さな赤いフェリーの名前)の撮影をしていたのだが、ロケ現場を見ることが出来て嬉しいと話してくれた。完成が楽しみだ。以前、仕事で彼女と男木島を訪れた時、時間がなくて見逃した灯台も訪れた。うっそうとした山道だが、2月頃には清楚な水仙の花が一面に咲くことを話した。いつの日か、水仙の頃に再会と再訪を願いつつ……。

そして、玉藻公園も散策した。ここは、彼女が来日して一番最初のTV番組を収録した思い出の場所だ。また、大広間で、アメリカからの大切な来賓をもてなした時には、彼女も通訳として大活躍してくれた。

歓迎会では、アメリカから真空パックに入れて持参してくれたクッキーを、皆で味わった。お父さんが中心になって、お土産にクッキーを焼いてくれたという感心な話に、驚き、感動した。ピーナッツバターやM&Mが入った大きなクッキーは、crunchy outside, moist inside(中はしっとり、外はサクサク)で、アメリカの味がした。こうして楽しい時は、あっという間に過ぎてしまった。

ジャッキーと再会できて本当によかった。これから大学院(医学部)に進学すると忙しくなるだろうが、沢山の人が応援しているよ!!!

2 Responses to 第65回写真展 She’s Back in Town!

  1. 乙女 says:

    はじめましてn(_ _)n来日する人のお世話をしているそうですね。私の娘も奨学生財団に勤務しているので関心をもって読ませて頂きました。苦労も多いでしょうが外国人にとっては頼れるお姉さんなのね\(^o^)/また寄らせて頂きます。

  2. mari says:

    ようこそ!乙女の部屋さん、コメントありがとうございます。奨学生財団のように数はこなせませんが、姉妹都市交流の一環として、半世紀近く続いているプログラムです。時には、思っていたとおりにいかないかもしれませんが、日本のことに憧れを持って来る人たちの期待を裏切らないよう、実際に自分で体験していただいて、それぞれ、何か日本で得るものがあればと願っています。どうぞ気軽にお立ち寄りください。

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