第53回写真展 残暑見舞い

秋の予感を秘めつつ,まだまだ暑い日が続きますが,皆様,いかがお過ごしでしょうか。今回の写真展は,10枚の残暑見舞いを準備してみました。最初のフォトアルバムは総括です。そして,総括最初の9枚の内容を,それぞれのアルバムにまとめてみました。

1 「熱帯性スイレン」
夏らしい花と言えば水連。熱帯性のスイレンは,本物と思えないほど色鮮やか。特に青系統の花は,熱帯性スイレンならではのもの。今回の写真展のハイライトです。茎がすっとのびて,宙に浮いたように大輪の花が咲き,モネと言うよりは,まさに古代エジプト絵画に出てきそうですね。また,オオオニバスの写真もあります。珍しい葉の裏側も見てやってください。くっきりとした葉脈が見え,トゲがあります。アマゾン(南米)原産だそうで,風船の束のように,いくつかの葉が放射状に広がっています。

2 「花鳥」
この世のものとは思えないほど色鮮やかな花や鳥たち。英語圏ではアフリカン・バイオレットと呼ばれているストレプトカーパスは,セントポーリアの仲間。そして,エンジェルストランペットも。緑の鳥はリビングストーンエボシドリだそうですが,冠のある青いのは何でしょうか?名前を聞き逃してしまいました。

3 「フクシア」
これまた多種多様で色鮮やか。しだれて咲く花々が咲き乱れる吊り鉢が天井を覆い,不思議な無重力のイリュージョンを醸し出しています。中南米が原産地とかで,まさにハミングバードにぴったりな花だと思いました。フクシア,Fuchsia(英語風に発音するとフューシャ)って,ショッキングピンク(色)のことなんですが,この花を見て納得しました。

4 「フクロウ」
いろいろな種類のフクロウ,ミミズク,コノハズクがいますね。ちなみに,耳みたいに見える羽角(飾り)のあるものが,一般にミミズクと呼ばれているもの。頭がダルマさんなのがフクロウだそうですが,英語では全部ひっくるめてowl。もちろん,screech owl(コノハズク)もいれば,barn owl(メンフクロウ)もいます。

ところで,フクロウのフォトアルバムの中に,突然エクソシストしている姿が。実は,写真を撮っていると,「ショー」のお迎えが来て,そちらの方に首がぐる~んと。一瞬のことでした。ぼーっとしているようで,とっても反射神経いいし,よく見ると表情も豊か。ハリー・ポッターに出てくるような白フクロウは,ラップで踊っているようだったし,マロンちゃんと呼ばれていたフクロウは,ウィンクしてくれたし,メンフクロウは全然起きてくれなかったし,面白かったです。

さて,フクロウの仲間は,首を何度位回せるか御存知ですか。「飛行ショー」のお兄さんが答えを教えてくれました。360度まわると首がちぎれてしまうので,その約3/4,270度回転できるそうです。左右どちら廻りでもOKとのこと。皆さんの首はどれ位回るでしょうか。首がまわらないって?それは借金でしょ。フクロウ(や鳥類)の秘密は,首(頸椎)の骨の数にあるそうです。人間を含む哺乳類は一般に7個あるそうですが,フクロウはその倍もあるそうです。あんまり首が見えないようなのもいますが,その中にも,しっかりと14個の骨があるのですね。前出のマロンちゃんの首も180度ぐるん!

5 「オオハシ等」Toucan
これまた,本物とは思えないほど鮮やかですね。黒の羽とコントラストをなしています。とっても人なつっこくって,好奇心一杯。南米産とあって,トロピカルな印象を受けます。オニオオハシは,鮮やかなオレンジ色のクチバシの方。白眼のところが空色っていうのが面白い!ブルー系統のは,シロムネオオハシだそうです。そして,お食事中なのは,珍しいオオサイチョウ。ベジタリアンでした。パパイアやバナナのようなトロピカル・フルーツが,大きな鳥に化けたような感じです。

6 「水鳥」
納涼バードでいきましょう。かわいい赤ちゃん(ヒナ)もいました。涼しいイメージなら,何と言ってもペンギンですよね!(ケープペンギンだそうです。)

7 「球根ベゴニア」
写真を見ただけでは,大きさがわかりにくいのですが,なんと手のひら位の大輪の花なんですよ。しかも色とりどりで,咲き方もいろいろ。特別に改良されたものだそうです。

8 「神戸 海と山から」
明石海峡大橋と夏の海が眩しい。遠くにはポートアイランドや神戸空港。そして,中突堤あたりに近づくと懐かしい神戸ポートタワーが。子どもの頃は,この辺,ポートタワーが一番高い建物でした。毎年ポートパレードを見に行った思い出があります。夜になると,山の方には,錨のマークと市章がライトアップされて,ああ,神戸にいるんだなと実感します。

夕方,北野のあたりの坂道を歩いてみました。新神戸駅や新神戸ロープウェー駅のあたりまで来ると,イノシシ注意の貼り紙が。まさかと思いつつ歩いていると,見慣れない動物が出てきました。そ~っと写真を撮ってみましたが,何なのでしょうか?タヌキかしら?布引のあたりは,子どもの頃ハイキングした思い出が一杯。今でも自然が残っているのは嬉しいことです。

9 「花火大会」
フィナーレは,高松の花火大会『どんどん高松』。6月に写真を掲載した赤灯台のあたりで撮影しました。花火が打ち上げられている間もフェリーの定期便が行きかい,写真をよく見ると,フェリーのデッキに立つ人々のシルエットが見えます。花火と船のコンビネーションが面白かったと思います。約6,500発の花火が打ち上げられたそうです。花火大会の前に夕立がありましたが,すぐにあがりました。

そして,花火大会の翌日,二重の虹が見えました。

残暑お見舞い申しあげます。

※最初の7枚は神戸花鳥園,8枚目は神戸,そして,9枚目は高松で撮影しました。花鳥園では,親子でスケッチする微笑ましい姿が。各所にベンチがあり,写生しやすいように配慮されていました。また,バリアフリーということで,車椅子の方も花や鳥を楽しむことができるのが,よかったと思います。関空からベイ・シャトル(高速艇)で神戸空港へ(29分)。ポートライナーで神戸空港から一駅の所にあります。もしくは,三宮方面からポートライナーで約14分。