時は流れ景色は変われど

昨日、無事、亡父の四十九日の法要を終えることができました。桜が咲き、春の色が街を染め、ふと立ち止まると窓の景色が温かく心を癒してくれる。そんな季節を、まるで残してくれたかのようでした。このところ、雨の日が多かったのですが、昨日はよいお天気に恵まれました。  

父の寝たきりになってからの闘病生活は約1年半におよび、何度も危機を乗り越えたのですが、2月20日の早朝、呼吸が止まったと病院から連絡を受けました。心臓も止まっていたそうですが、駆けつけた時には蘇生が成功していました。「ずっと低空飛行を続けていたが、今回は、水面すれすれのところにいる」と主治医から聞いたのを覚えています。

 
残念ながら、意識が戻ることはありませんでしたが、不思議なことに父の表情がどんどん柔らかくなっていきました。「おだやかな顔になってきたね」と先生もおっしゃってくれました。家族にとっての慰めでした。主治医、看護師さん、そして、病院のスタッフの皆さんには、どんな時も変わることなく親切にしていただき、本当にお世話になりました。そして、大雪の降った翌日、3月10日の朝、父は雪が消えていくように静かに息を引き取りました。 

そのようなわけで、長い間、ブログも更新できず、随分ご無沙汰してしまいました。加えて、年度末・年度始めの混雑にまぎれて、何かと疎遠になってごめんなさい。映画や旅行の話、そして写真を楽しみにしていると連絡をくださった方、そっと見守っていてくださった方、本当にありがとう。また、ぼちぼち始めたいと思いますので、よろしくお願いいたします!!!