どんな映画が好きですか9
2005/01/31 1件のコメント
八夜にわたって、「どんな映画が好きですか」というテーマで、お話ししてみました。今日は、そのまとめをして、明日からの予定等、おしゃべりしていきますね。
まずは、頂いたメールやコメントに、沢山面白い指摘がありました。ありがとうございます。そして、貴重な映画情報や紹介、大感謝です。まだまだ、自分の知らない世界があるのだと、わくわくしてきます。(返事は必ず書きますので、待っていて下さいね!)まずは、いくつかの指摘の中から、考察してみたいと思います。
「好きな理由を分析することで、自分自身を理解することにつながるのかもしれませんね。」 座布団10枚ものです!!!好きな映画は何なのかと考えること、そして人と話すことは、自分を知る作業でもありますね。自分自身を映し出す鏡のようなもの。アイデアの具現化、視覚化を通して、映画は人生の比喩的な役割をも果たしてくれるようです。
例えば、「哲学の冒険」(英国哲学教授マーク・ローランズ著)という、SF映画を題材に、哲学を紐解こうという本があります。基本的にSFの状況設定は、異質なもの、そして未知なるものとの遭遇です。つまり、想像力という鏡を使って、人間を理解しようと試みているのです。映画というメディアを通してなら、内在する抽象的な概念を、具体的に説明することができますね。
このブログを通して、自分自身を知ることは、二つのレベルで起こっていると思います。映画という鏡、そして、ブログに参加して下さっている皆さんという鏡。いろいろなことを、楽しく学べる修験道場のようで、大変面白いと思います。一種の実験的な試みでもあります。
次は、「意味のあった作品」ですが、これからも考え続けていきたいと思います。私の映画の好みは、仕事の影響を強く受け、かなり歪んでいることに、気付きました。わかっているようなものの、いざ書き出してみると、よくわかりました。我ながら新鮮な発見です。ブログに書いてみて、よかったです。書くという作業の効能というか、醍醐味ですよね。
例えば、好きな映画の共通項の第一に挙げた「極限もの」。締め切りに追われ、尋常でないスケジュールをこなしていた頃のツケだと感じます。何かうまい解決策はないのか、四六時中考えていました。このカテゴリーは、5年位前に、苦しいことや、辛いことが重なったので、かなりパーソナルな色合いを含んでいるのですが、そのことに関しては、もっと夜が更けてからにします。
皆さんも、自分の好きな映画を、考えてみましたか。いつでも、遠慮なくコメントしていって下さいね。とっても励みになりますので、よろしくお願い致します。
さて、明日からですが、コンペアー&コントラスト(比較対照)というシリーズを予定しています。オリジナル/リメーク、原作/映画化等々を、肴にお話ししたいと思います。同じ材料を、どう料理しているのか、お味(結果)はどうなのか、試食会を始めましょう。服装は、カジュアル。時間は、暗くなってから。読んでから観るか、観てから読むか、カドカワさんは、必須ではありません。念のため。明日は、どうやら雪のようですので、お気を付けていらして下さいね。
今日の写真は、ヒヤシンス。青のヒヤシンスの花言葉は、不変の愛。いい馨りが、部屋中に広がっています。それでは、また明晩、お会いできるのを楽しみしています。
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注1: 哲学の冒険
原題: The Philosopher at the End of the Universe; by Mark Rowlands