Global Education Opportunities LOST and Services FAILED, So It Seems

この一週間ほど、破産したジオスで英語を教えていた外国人の先生たちが相次いで相談に現れた。2年半前(2007年10月)に破綻した英会話学校NOVAの時を思い出した。「またか」 (it’s happening all over again!) と思ったが、早い段階で再雇用や転職、帰国が決まった人もいて、当地では何とか混乱が収まりつつある。

もしかすると、誰かの役に立つかもしれないので、以下に、問い合わせのあった内容について簡単にまとめておこう。

(※必ず最新情報を確認してください。)

1 外国人の脱退一時金申請について

まずは、国民年金もしくは厚生年金を(6か月以上)納めていたこと等、前提や条件があるので注意。該当する脱退一時金を、市町村の窓口(国民年金)もしくは社会保険事務局(厚生年金)に申請する。最終的には、出国したことを証明するパスポートのページの写しを添えて、脱退一時金裁定請求書を、帰国後送付する。

2 納税管理人の届出書について

脱退一時金に課される20%の所得税(源泉徴収)の還付を受けるために、納税管理人(日本の居住者)を指定し、最寄りの税務署に「納税管理人の届出書」(外国人用)を提出する【1994年11月9日改正厚生年金保険法による】。なお、相互協定により「年金加入期間の通算」、つまり、将来、年金として受け取ることが可能な国(ドイツ、アメリカ等)もある。該当する場合、「脱退一時金」か「年金加入期間の通算」にするか決めて、それぞれの手続きをする。

3 未払賃金の支払いについて

独立法人 労働者健康福祉機構に、「未払賃金の立替払事業」ついて問い合せたところ、相談コーナーの担当者から丁寧な説明があった。様式や記入方法も掲載されている。 英語版のパンフレットもあるので、説明の際に大いに役に立った。

http://www.rofuku.go.jp/kinrosyashien/miharai.html

様式

http://www.rofuku.go.jp/kinrosyashien/miharai2.html

パンフレットへのリンク

http://www.rofuku.go.jp/kinrosyashien/miharai3.html

英語版パンフレットへのリンク

http://www.rofuku.go.jp/kinrosyashien/pdf/tatekae_seido_english.pdf

4 雇用保険の失業給付手続きについて

ハローワークに問い合せたところ、雇用保険に入っていることが給付の前提になり、いくつか条件があるが、申請には、離職票と印鑑(外国人の場合は署名可)、銀行カード(口座に振り込まれるので)が必要。この場合,会社の都合(破産)なので、申請が受理されたら、通常、申請後1か月位で支給されるであろうとのことだった。 以下のリンクは、愛知県のものだが、英語の説明が役に立つ。

http://www.aichi-rodo.go.jp/gaikokujin/en/pdf/InOrdertoReceiveUnemploymentBenefits-en.pdf

5 その他

帰国の際には、国民健康保険に加入している場合は、在住している市町村の窓口に返却して解約し、保険料を清算する。その際、帰国日の確認のため、飛行機のチケット等のコピーが必要。空港もしくは港で出国手続きの際に、外国人登録証を返却する。

以上、ご参考まで。

こんなことが起きて本当に残念だが、「それでも日本のことは好きだ」、「皆に親切にしてもらった」、「また日本に遊びに来たい」と話してくれたのが、せめてもの救いだ。いや、彼ら彼女らの思いやり、前向きな姿勢、相手を気遣う心こそ、今回の目に見えない報酬であり成長の証だと感じた。

それでは、全てうまくいきますように!!!Good Luck!

 

※株式会社ジオス(英称:GEOS Corporation)は、外国語学校を経営していた企業。GEOSは、Global Education Opportunities and Servicesの略とされている。本社は東京都品川区大崎に所在。 2010年4月20日、東京地方裁判所に破産手続き開始の申し立てをし、経営破綻した。【出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』】

2 Responses to Global Education Opportunities LOST and Services FAILED, So It Seems

  1. kakeru.yabuki says:

    まりさん、こんばんは。ジオスの破産は影響が大きかったようですね。その後、社長が破産は自分の本意ではなかった、というような報道もされていましたが。当地や東京では外国語の先生が語学の試験会場の近くや駅前でチラシを配る姿が見られました。解雇された外国人の先生たちの相談に乗るというのは容易な仕事ではないと思います。

  2. mari says:

    おっしゃるように、人の相談にのることは難しいですね。自信もなければ、おこがましいのですが、もし自分が外国で同じような立場に置かれたとしたらと考え、少しでも親身になってくれる人がいたら嬉しいだろうなぁと思って、できるだけのことはしてあげたいと思います。

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